真空管ヘッドフォンアンプ其の一
中華製の安価な(¥4000前後)真空管アンプですが、そのままでも価格の割に
荒いながらかなりダイナミックな音が聞けます。(写真は全て改造後のもの)
デフォルトコンデンサーは電源部、カップリング共に全てニチコン1000uF/25Vが
使用されており、抵抗やボリュームなども安価な物が使用されていました。
使用されていた真空管は中華製6N11という球ですが、これは6JD8や6922系の
互換球でした。
ネット上でも色々な改造情報がありますが、私も私なりの好みで以下のように
改造してあります。

1.真空管をロシア製6922や・RCA製6DJ8系の物に変更。
2.コンデンサーは私の好みで全てSUNCONのWA3300uF/25Vに変更し、
  1uFの  フィルムコンデンサーもパラっています
(電源部は2200uF×2、3300uF×1のトータル7700uF)-
3.抵抗は全て+-0.25%の金属皮膜抵抗LGMFSAに変更
4.ボリュームは21クリックの100KΩのL型アッテネータータイプに変更

私は楽器演奏するので、スピード感やライブ感のあるサウンドが好みですが、
上記の改造でかなり狙ったサウンドで再生できるようになっています。
改造に本体の2倍以上の金額がかかりましたが、それに見合う音質改善効果が
得られましたし、改造実験も楽しみの一つですから、安い投資だと思っています。。
但しこの改造は、まったりやわらかく心地よいとか、ソフトとかいったサウンドが
好みの方には向きません。
交換コンデンサーは、ニチコンMUSEやエルナのオーディオ用などを色々と、
試しましたが、SUNCON-WA3300uF/25Vは、低音がボンつかず輪郭がくっきりした
太さのある音になり、全体的にもダイナミックな音になるので、そういったサウンド
傾向が好みの方は試行してみる事をお勧めします。
電源はDC24Vなのですが、3A以上のACアダプターが良いようyです。


真空管ヘッドフォンアンプ其の二
こちらも同じく中華製のパッシブ・イコライザー付き真空管ヘッドフォンアンプですが、
そのままでは痩せて線の細い貧相なサウンドでした。(写真は全て改造後のもの)
真空管にはエレクトロ・ハーモニクス製6922がセットされており、もう少しまともな音が
しそうな気がしていたのですが、思い切りあてが外れで、とてもがっかりでした。
そこでなんとか好みの音質に変えるべく、以下の改造を施してみました。

1.入力部分の電解コンデンサーをフイルムコンデンサーに変更
(手持ちがスピーカー用しかなかったのでとりあえず代用)
2.カップリングコンデンサーをSUNCONのWA3300uF/25Vに変更し、1uFのフィルム
  コンデンサーをパラっています。
3.抵抗をバイアス部分以外すべてDALEのNS2B系に変更
4.イコライザーバイパススイッチを増設
5.ボリュームは23クリックの50KΩL型アッテネータータイプに変更

この時も本体価格(¥10,000前後)の倍近く改造費がかかりましたが、これだけ改造を
施したのでさすがに元の痩せた貧相なサウンドから、太めでダイナミックなサウンドに
変身させる事に成功しました。
特にイコライザー部分はC&Rで構成されたパッシブ式なので、抵抗やコンデンサーの
交換で大きく音質が変わり、それなりに使えるイコライザー部になったと思っています。
まあ、イコライザー回路はバイパスした方が僅かに音質が上ですが、出力が下がる
以外の音質差は少なくなり、使用に耐えるイコライザーになったと思います。
今では、数台ある手持ちの真空管ヘッドフォンアンプの中で最も良く使用しています。
それからこれも電源はDC24Vで、3A以上のACアダプターがお勧めです。
私はノーパソ用6Aの物を使用しています。


バランス出力ヘッドフォンアンプDigiFi22
オーディオ雑誌DigiFi22の付録だった、シングルエンド出力とバランス出力(OPAMPは
別売り)を備えたバランス出力ヘッドフォンの入門的ヘッドフォンアンプでした。
空いているバランス出力用OPAMPソケットにOPA627他種々のOPAMPを2つ挿せば、
それなりの音質出力を持ったバランス出力ヘッドフォンアンプになります。
しかし、コンデンサー類が中華製だったり、動作電圧が入力電圧5Vから内部で若干
昇圧(確か+-6.3V)しているものの,、低めな動作電圧だったり、RCAからの入力では
内臓ボリュームを通らない構造なので、RCA入力で音量調整には外付けボリュームが
必要である等色々と、使いこなしには少々面倒な点が多々ありますが、逆にその辺りも
マニア受けしたようです。
私も殆どのコンデンサーを交換し、外付けアッテネータータイプボリュームを作成する
などして使っていました。
トータルでの価格(出力拡張&プラケースで¥10,000前後で、バランス出力用に更に
+OPAMP×2でプラス1,000〜10,000)を考えると、近年Amazonなどで販売されるように
なってきた安価な中華製バランスヘッドフォンアンプと大差ない価格(総額)ですが、
それまでは最も安価に入手できるバランス出力タイプヘッドフォンアンプでしたし、
なにより初めからOPAMP交換可能に作られていたので、色々と楽しめる製品でした。
21接点10KΩ2連アッテネーターで作成した外付けボリュームユニット
(ヤフオク入手の東京光音製で、恐らくミキサーコンソールの入力トリム用ユニット)
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バランス出力専用ヘッドフォンアンプ「ありやす」
Fixer氏が「家電屋ケンちゃん」を通じて頒布している、バランス出力専用に設計
されたヘッドフォンアンプで、基盤と入手しにくい抵抗やコンデンサーをセットにした
キットとして販売されており、製作には別途OPAMP6〜10個とバッファアンプ4個を
用意する必要があります。あと+-0.1%抵抗も別売りで用意されています。
上の写真は、木製のアクセサリーケース内側にアルミ養生テープを張って簡易シールドし
アンプケースとして使っています。(木製ケースだと穴あけ加工などが楽)
下の写真はケースの蓋を閉めた状態。中央の丸い部分には本来好みの写真などをセット
する仕様になっているのですが、アンプケースに使うので、放熱のためステンレスメッシュを
張ってあります。
デフォルトはユニティゲインですが、LT1028等2倍ゲイン以上でないと使えないOPAMPも
使ってみたかったので、マニュアルに記載されている4倍ゲイン用抵抗レイアウトとし、また
MUSE01(+-9V↑推薦)等も使ってみたかったので、レギュレーターを18V×2、9V×1の
構成で作成しました。(なので無理やりヒートシンクを付けているため、見た目は不細工)
一台製作後、使用OPAMPによる違いを即時比較するのが楽な様に、追加で3台製作
しました。(IC抜き挿しでのIC足ダメージ、ソケットの接触劣化防止も)
写真のアンプで使用しているOPAMPとバッファアンプIC構成は、
入力段:LT1364x2、出力段:THS4631x4、DCサーボ:OPA2277x2、バッファ:LME49600x4
THS4631が高速OPAMPなので、組み合わせるOPAMPも同等の高速OPAMPの方が発振
しにくいようです。(LM6172もOKでしたが、それだと低域が貧相になる)
他には、電圧を上げてあることもありまた、このチップ構成ではDCサーボ以外のチップで
それなりに発熱があったので、精神衛生的にも全てアルミヒートシンクを取り付けてあります。
(LME49600は基盤裏側実装なので見えませんが、ヒートシンク装着してあります)
少し財布に余裕があれば、必要に応じて贅沢パーツを使い(オプションの0.1%抵抗も試用)
簡単に性能アップを図れるのもキットならではの醍醐味ですね。
このHPAでの正常時(発振していない時)の消費電流は170〜180maで、軽く発振すると
240ma前後、ひどく発振していると500ma超えになりました。(即電源OFFしましょう)
信号周りの配線は、私の好みで19芯ジュンフロン銀メッキ線を使用しています。
これとES9038DACとの組み合わせが、現在一番使っているヘッドフォンアンプシステムです。
Fixer氏のめざした設計通り、低インピーダンスのインイヤータイプから高インピーダンスの
大型ヘッドフォン、低能率のヘッドフォンでも全て余裕で鳴らしてくれます。
暑い時期に一番良く使っているSONYのMDR-MA900やMDR-F1は、インイヤータイプの様な
12Ωという低インピーダンスなのですが、これらを一番良い感じで鳴らしてくれるのも
この「ありやすHPA」です。
勿論ゼンハイザーHD650やAKG-K701などでもパワフルに余裕を持って鳴らしてくれます。
都合4台製作しましたが、前記以外の3台のOPAMP構成は下記のようになりました。

1.入力段LT1028、出力段OPA627、DCサーボOPA1652
入出力でOPMP8個にDCサーボに2個の贅沢構成は、ボーカル系聴きにいい感じです。
(デフォルトのユニティゲイン抵抗レイアウトでは発振しますので、2or4倍ゲインで)
◇このHPAでの正常時の消費電流は150ma前後

2.入力段LT1364、出力段THS4601、DCサーボOPA1642
電源レギュレーターは15Vx2、7.5Vx1、抵抗レイアウトは2倍としたので発熱が少なく、
ケーシング次第ではLT1364、THS4601共にヒートシンクなしでもいける感じです。
また、THS4601は発振しなかったので、位相補償も不要でした。
◇このHPAでの正常時の消費電流は150〜160ma前後

3.入力段LT1364、出力段THS4631、DCサーボOPA1642
こちらは発熱を抑えるべく2と同様の電圧で製作しましたが、THS4631の発熱具合は
思ったほど下がりませんでした。
◇このHPAでの正常時の消費電流は160〜170ma前後

◆DCサーボ用での私の印象は、OPA1642,1652,1656はどれもOPA2134やOPA2277
  より好ましい感じです。

〇入力段、出力段色々試してみましたが、入力段で音域バランスがほぼ決まるので、
入力段は帯域バランスがフラットな物を持ってくるか、どちらかというと中低域が充実した
タイプを使うのが、狙ったサウンド傾向に持って行きやすいようです。
入力段に中低域の弱い物を使うと、出力段になにを持ってきても低域不足感を拭えません。
良くなかった例:入力段LM6172、出力段MUSES8920(でも逆にすると結構いけます)

〇入出力段で試したOPAMP
LME49720、LME49860、LM6172、LT1028、LT1364、ADA4898、OPA2134,、OPA2107
OPA2189、OPA2604、OPA1612、OPA1622、OPA627、THS4601、THS4631
MUSES8820、MUSES8920、MUSES01

<<注意事項>>THS4631は入力段に使用すると確実に発信し、手持ちコンデンサーでの
位相補償方法や、秋月製の発振対策付シングル→デュアル変換基盤使用でも発振を
止められませんでした。

〇DCサーボで試したOPAMP
OPA2134、OPA2604、OPA2277、OPA1642、OPA1652、OPA1656、OPA2189
MUSES8920

〇試聴に使った機器など
PC→(ES9038Q2M32bitDAC)→MDR-MA900改、SE-A1000改他
再生音楽:(24bit)クラシック、ジャズ、ロック、ポップス、種々のボーカルetc.
再生ソフト:MUSIC-Bee(32bitASIOモード)

〇音楽データ(全てWAVE形式)
レコードから24bit/88200でサンプリングした物
CDからリッピングし、24bit/88200にアップサンプリング加工した物

◆現在入手可能なOPAMPはそれこそ山ほどあるので、「ありやすHPA」などOPAMP
交換可能なHPAで色々試行してみると、色々なサウンドが聴けて中々に面白い実験が
できますし(期待どうり、期待外れ、想像外など)、上手くいけば自分好みの理想的な
サウンドを手に入れられるかも知れません。
THS4631OPAMPと発振対策
THS4631はとても高音質なOPAMPですが、非常に発振しやすく発振対策されていない
市販品だと、簡単に発振してしまうケースが多いようです。
上の写真は発振対策として位相補償用に2-6番ピンにスチコン30pFを実装した例です。
スチコンやフイルムコン数種30pF〜120pFで試しましたが、「ありやすHPA」では出力段に
使用する場合には30pFで問題ないようです。(発振しない、但し入力段では駄目)
上側の写真で分かるようにチップにヒートシンクをつけていますが、THS4631は発振して
いなくても消費電力と発熱が他のOPAMPより多いので、ICチップ用ヒートシンクを付けて
あります。
実際にありやすアンプで再生中は、これでも45度程度まで発熱します。
ICの動作温度的にはこの程度の発熱なら全く問題ない温度とは思いますが、精神衛生的
には放熱に少し神経を使ってやる方がよ良いでしょう。
このTHS4631製作は、片面のSOP→8pinDIP変換基盤へTHS4631を取り付け、それを
シングルデュアル変換基盤へ2個取り付けたら、変換基盤のソケット端子はんだ付け部の
2-6ピンに30pfのコンデンサーをそれぞれに取り付けて、更にTHS4631には小型のIC用
アルミヒートシンクを付けてできあがりです。(IC、ソケットピン等も全て秋月で調達)
コンデンサーの実装はコンデンサーの足が他のピンに触れないよう気を付けてください。
心配なら透明マニキュアなどを接触しそうな所に厚塗りして対策するのも手です。
<<注意事項>>
この位相補償の方法は、「ありやすHPA」での出力段に使用する場合のみ有効で、
入力段で使用するには抵抗と組みあわせたHCF構成とするか、別にZOBELフィルター
などを使用するなとしないと発振を止めるのは難しいようです。
当方の手持ちのコンデンサーでの単純な位相補償では。発振を止められませんでした。
(30,39,47,100,120pfと、秋月の発振対策付シングル→デュアル変換ソケットいずれも発振)
「ありやすHPA」以外では、ES9038DACののLPFにもこの方法(位相補償コンデンサー値)で
使用できました。
他のHPAやDACなどで使用するには、位相補償コンデンサー容量の適正値は違ってきても
当然ですので、使用する回路により、位相補償コンデンサーの容量値は適宜変更する
必要がありますし、それでも駄目ならC&RでHCFを回路内に組み込むなど別の対策を
施す必要があると思われます。
SOIC→DIP変換、シングル→デュアル変換
最近のICはDIP製品が少なくなりなくSOICの物が多いので、SOICをDIPソケットの
機器で使いたい場合にはSOIC→DIP変換をする必要が出てきます。
私が行っている方法(決して上手くはないですが、割と楽にできる)を紹介します。
右上が8ピンSOIC→8ピンDIP変換基盤で、ソケットピン半田付け前。
左上がソケットピンとSOICを半田付けして完成したものです。
変換基盤は色々な処から種々販売されていますが、秋月の物がSOICの設置位置や
DIP8ピンの一番ピンが判り易く、逆向き半田付けなどの失敗がしにくいです。
他の製品では2度ほど逆付けした事あり(^_^;、逆付けしたものは、剥がして半田付け
やりなおすより、変換基盤5番ピンが1番ピンとなる印を基盤に付けておき、ソケットに
挿す時に挿入向きを通常と逆にするだけで問題なく使えます。
SOIC→DIP変換製作手順は、ソケットピンの上にはみ出る分を切ってから斜めになって
しまったりするのを防ぐため、ICソケットに挿しておいて半田付けし、それを写真のような
グラボなどの梱包に使われている緩衝材や、厚手の段ボールに挿して固定し、紙製の
マスキングテープでSOICを変換基盤に固定しておいて半田付けすると失敗しにくいです。
使用する半田は0.4mm程度のものが作業しやすく、半田ブリッジを起こし難いです。
またフラックスも必ず使うようにすると半田流れが速くなり、半田ゴテを長くあて過ぎて
ICを熱破壊してしまうリスクを下げられます。
私は老眼きているのでバイザー型ルーペを使用し、あとコツとしては半田ゴテを持つ手の
肘を固定するようにしておくと、細かい半田付けの位置決めが上手くいきます。
THS4631などの1回路ICをデュアル変換で使うには、更に変換基盤への実装が必要に
なりますが、右下が8ピンシングルDIP×2→8ピンデュアル変換基盤です。
左下はそれにソケットピンとICソケット×2を半田付けしたものです。
この変換基盤は、後でIC交換をしたりしない場合にはソケットを使わず、変換基盤へ
ICを直に半田づけでもOKです。
キャパシター兼ノイズフィルター+電流、電圧計
THS4631は発振しやすいのですが、発振周波数がMHz以上という情報でしたのでそれだと
測定器がないとハッキリとは発振判定できませんが、発振時には相当発熱するのでそれに
より発振と判断している方もおられました。
ならば発振時には消費電力も相当上がるだろうと考え、キャパシター兼ノイズフィルターに
電圧・電流計を組み合わせたユニットを、ACアダプターと「ありやすHPA」の間に入れて、
動作電流をモニターすることで発振の有無判定としてみた処、案の定、発振している場合は
かなり消費電力があがりました。
上の写真はNFJ製LittleSusieUキットを利用して作成した、キャパシター兼ノイズフィルター
兼電流・電圧系で、DC25Vまでのキャパシターとして16000uFの容量で作製したものです。

SONY MDR-MA900 バランス接続改造済
元々はシングルエンド用ですが、ケーブルを両側出しにしてバランス接続対応に改造
バランス接続では、低インピーダンスですが特に「ありやすHPA」と相性は良いようです。
非常に軽く側圧も低いので装着感がとても楽なのですが、その分ずれやすい傾向が
あります。
しかし、このヘッドフォンにはスイートスポット的な装着位置があるので、下側の写真の
様に後頭部側にテグスでゴムバンド(ライクラ製25mm推薦)をつける事で、装着時に
スイートスポットがずれ難くなるようにしてあります。
装着が楽なのと音質も聴き疲れしないので、手持ちヘッドフォンの中で、一番よく使って
いる機種です。
SONY MDR-F1 バランス接続改造済
これは片側だしのままバランス接続化してあります。(穴あけが不安だったので)
またこれもMDR-MA900同様にスイートスポット的な装着位置があるので、同様に
後頭部側にゴムバンドをつける事で、装着時にスイートスポットがずれ難くなる
ようにしてあります。(こちらの取り付けは木綿糸だったので少々見た目不細工)
ヘッドバンドには経年劣化対策と上下装着位置補正のために、キルティングを
巻いてあります。
これも低インピーダンスなので、「ありやすHPA」で聴くのがベストな感じです。
AKG K-701 バランス接続改造済
この機種の場合は片側だしでもバランス接続化しやすい構造だったのですが、筐体が
穴あけしやすい素材なので両側出しに改造しました。
他に有名なBASS-MODの改造もしてあります。
Pioneer SE-A1000(SHARP HR-HSA100)バランス接続改造済
この機種も両側出しに加工しやすかったので、ケーブル両側出しに改造してます。
またこの機種はリケーブルで音質が大きく変化する傾向があり、私はAWG18の
Milスペック銀メッキ線を使用していますが、それにより元とは別物の、こもり感の
全く感じない、抜けの良いサウンドが聴けます。
長時間聴いても聴き疲れしないので、MDR-MA900の次に良く聴いている機種です。
DENON AH-D600
元からバランス接続用ケーブルでバランス接続に対応
この機種は密閉型ですが、その割にこもり感の少ない鳴り方をします。
音質傾向は低音に重心があり押し出し感もあるので、ブラックミュージックや低音重視
ロックには良くマッチする機種だと思います。
他ジャンルでは、クラシックでも大編成オケ物などでは迫力のある音が聴けます。
私は主にロックやR&B系を聴くときに使っています。
ただ、重量があるのと密閉型で側圧も高めなので、長時間聴いているとちょっと疲れます。
Monster Diesel(シングルエンド、持ち出し用)
デザインに惹かれて買った物で、用途は外出時使用が目的です。
サイズ感が判り易いように腕時計と一緒に撮影してありますが、ユニットは密閉型の
オンイヤータイプで、写真2枚目の様に折りたためる構造になっています。
また、3枚目の写真の専用携帯ポーチもついています。
音質はMonsterBEATSに似た低音重視バランスのサウンドですが、チープな低音重視
サウンドではなく、それなりにしっかりしたサウンドに仕上がっています。
(但し、モンスター系ですのでソースの向き不向きはあります)
密閉型ですが、大きさからも推測できるように耳を覆うのでなく、乗せるタイプなので
若干音漏れがあるのと、長時間使用では少し強めの側圧が気になってきます。
値段もそれなりの物なので、ソース(音源及びアンプ)クオリティ次第で音クオリティも
変わりますし、インイヤータイプとは一線を画する音場感があり、密閉型でも装着が
オンイヤーなので籠もり感は少ないほうです。
音源のプレイヤーにイコライザーがついていれば、ある程度広い音楽ジャンルに
対応できるだけの性能はあると思います。(でも、高音重視の方には向きません)
ケーブルは着脱式で、マイクとiphoneコントロール機能付きケーブルが付属して
いますが、私はAWG20相当の銀メッキケーブルにリケーブルして使用しています。
(付属ケーブルより音抜けや音圧感がアップします)
Scosche REALM RH1056m(シングルエンド、持ち出し用)
これも持ち出し用として購入したもので、写真2の様に折りたためるヘッドフォンですが、
使用時は一枚目の写真のような形状の耳を覆うオーバーイヤータイプで、音質も
低音域から高音域まであまりクセがないサウンドなので、ソースを選ばず聴ける
タイプです。
この機種もまた2枚目写真のように、コンパクトに折りたたむことができます。
ケーブルは着脱式で、iphoneなどで使用できるマイク&リモコン付きタイプと、普通の
ステレオタイプケーブルと2種類が付属してきます。また3枚目の写真のように専用
キャリーケースと袋やクリーニングクロスも付属しています。
これの付属ケーブルは、細いきし麺タイプで少し心もとないので、持ち出し時はAWG20
相当の、家ではMilスペックAWG18の銀メッキケーブルにリケーブルして使用しています。
 
直線上に配置